荻窪の住宅~作品紹介~
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杉並区荻窪で計画をした1階をRC造(鉄筋コンクリート造)、2階を木造で作った混構造の建物です。
音楽とお茶を趣味に持つご夫婦の為の趣味を楽しむ住宅です。
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敷地は袋小路状になった私道の奥に位置します。
4方を住宅に囲まれていますが車が入ってくることはないので非常に静かな場所です。
外観はコンクリート打ち放しのボリュームに、左官で仕上げた木造部分の箱が貫入したような見た目です。
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アプローチには植栽とその間を縫うように諏訪鉄平石を敷きました。
門扉のようなものは敢えて作らず作庭により上質なアプローチ空間で迎え入れます。
隣地境界にあった既存の塀は2階の外壁と同じ左官で仕上げ統一感を出しました。
玄関はボックス状の建物の隙間に入っていくようなアプローチです。
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玄関に入ると打ち放しのコンクリートの壁の先に左官壁が正面に見えます。
床は玄関ポーチから玄関の土足部分まではモルタルの洗い出し仕上げ、
一段上がったところからタイルになっています。
タイルは斜め45°に貼られ、四半敷と呼ばれる昔から寺社建築などで使われている敷き方を用いています。
敷瓦のイメージを持ち込み茶室までのアプローチを演出しています。
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奥から自然光が入り柔らかな光が左官壁を照らします。
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差し込む光の先には茶庭へ出る木製ドアがあります。
手前に見える引戸は水屋への入口、つまり主人(もてなす側)が使う入口です。
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貴賓口(お客さんが入る入口)は右手に見える襖戸になります。
また正面に見える引違いの障子の先には茶庭があり、
障子は雪見障子と言って下半分が可動して庭を見ることができるようになっています。
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今回茶室を作ったのは奥様の趣味で
三大千家(お茶の流派)の中でも珍しい武者小路千家の茶室です。
床柱や床框も実際にお施主さんと材料を選びに行って選定してきたものになります。
真ん中には炉も切ってあります。
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茶室の中では基本的に自然光のみで茶会が行われます。
ただ、照明がないと掃除をしたり茶会以外で使う際に不便ですので
間接照明で明かりを確保しました。
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茶室の隣には水屋(準備の為の部屋)があります。
水屋では一部コンクリートの壁が見え
コンクリートと茶室の面白い対比が見られます。
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1階にはもう一つの趣味の部屋オーディオルームがあります。
こちらはご主人の趣味である音楽を楽しむ為の空間で、防音室を作りました。
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壁や天井には吸音性のある材料を使って反響音を減らし、
RCの壁で囲われているため大音量で音を出しても外へ音は漏れません。
廊下から床を下げて天井の高い気積の大きな部屋となっています。
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続いて2階に上がります。
2階は木造に切り替わります。
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LDKになります。
シンプルな形のLDKでテラスも面しています。
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テラスに出る窓には木製サッシを採用しました。
TVの上には間接照明用のボックスを設け
そのまま連続するようにカーテンボックスに繋がります。
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LDKは整形な長方形をしていて、天井は2.8mの高さがあり開放感があります。
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キッチンは2列型とし、シンク側は奥行きを大きく取りリビング側から利用できる収納と
一部カウンターとして利用できるよう足が入るスペースを作っています。
キッチンの壁には奥様からの希望もあり濃紺のタイルを貼りました。
キッチンの左側にはパントリーもあります。
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テラスには植栽用のプランターを建築と一体的に作りました。
外部シンクも作り外でのアクティビティーに利用できるようにしました。
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テラスの床はリビングの中の床と同じものを使用し
リビングから連続した印象を与えます。
木製サッシの上には庇を設け、日差しと雨を遮ります。
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こちらは洗面室
天窓を設け上から自然光を取って明るい空間となっています。
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夕景の様子です。
玄関ポーチのダウンライトが優しく迎え入れます。
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玄関扉にはベイマツピーラー材を使用しています。
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茶庭の様子です
紅葉・ヤマボウシ・ムクゲや今侘助(椿)など茶花としても使う樹木などを植えています。
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茶会で使用する蹲(つくばい)もありお客さんはここで手を清めてから茶室に入ります。
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夜の茶室の様子です。
茶会は一般的に昼に行いますが夜もまた良い雰囲気で夜茶会なんてのも良さそうです。
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夜のLDKの様子
テラスの植栽にも照明を設置し夜になってもテラスを見て楽しめます。
贅沢な夜の時間を楽しめるLDKとなりました。
以上、荻窪の住宅の作品紹介でした。