鎌倉の住宅 08 仕上げ工事・ラワン

「鎌倉の住宅」の工事の様子をお伝えします。

現場では、いよいよ仕上げ工事が始まりました。
今回、壁や天井の仕上げにはラワン合板を使用する部分が多くあります。
この空間もその一部です。

ラワン合板は、普段は下地材として使われることの多い材料で、
歪みやたわみがあり扱いの難しい素材でもあります。
そうした材料を、大工さんが一枚一枚丁寧に調整しながら施工してくださっています。

ラワンの張り方にも細かな配慮をしています。
目地を通すことはもちろん、壁付けのブラケットライトの位置と目地を揃えるなど、
最終的な仕上がりを美しく整えるための下準備を丁寧に行っています。

大工さんには、細部に至るまで非常に丁寧に施工していただきました。

こちらは、現場でのタイルの最終選定の様子。
候補に残ったタイルサンプルを実際の空間に持ち込み、
周囲の仕上げと合わせながら検討していきます。

続いて、ラワンの塗装サンプルです。
近年はラワン材の流通量が減少し、以前のように均質な材料を揃えることが難しくなっています。
そのため、色味のばらつきを塗装によって整えていきます。

オスモやワトコなど複数の塗料を試しながら、
黄色味の強いもの、白っぽいもの、黒っぽいものなど、
異なる表情のラワンを組み合わせてサンプルを作成し、
最適な塗料と配合を検証しました。

写真からも分かるように、塗装前はラワン材の色味にばらつきがありますが、
塗装後はその差がやわらぎ、空間としての統一感が生まれています。

後日、床の土間コンクリートも打設されました。
玄関から連続するエントランス空間ですが、
ラワンと土間のモルタルが、落ち着いた良い雰囲気をつくり出してくれそうです。

2階では、バルコニーの工事も進んでいます。

バルコニーの軒天は黒く塗装を施しました。
木材の保護という機能面に加えて、
奥に見える緑へと視線を導き、額縁のように風景を切り取る効果も狙っています。

次回は、 家具や建具が入った様子をお伝えできる予定です。
完成へと近づいていく空間を、引き続き見守っていただけますと幸いです。