礒建築設計事務所さん設計「大磯の家」の内覧会見学

先日、「礒建築設計事務所」さん設計の「大磯の家」の内覧会にお邪魔させていただきました。

「礒建築設計事務所」の礒さんとは、約10年前、私がまだ大学院生だった頃にご縁がありました。
当時、堀部安嗣さんの設計事務所に2週間ほどオープンデスクとしてお世話になった際、
礒さんがスタッフとして在籍されており、さまざまな場面でお世話になりました。

短い期間ではありましたが、昼食の時間にスタッフの皆さんと外へランチに出て、
設計事務所で働くリアルなお話を聞かせていただいたことは、当時の自分にとって非常に貴重な経験でした。

当時オープンデスクの際に仕事の合間に堀部さん、スタッフさん達と一緒に連れて行っていただいた日仏学院の階段 (坂倉準三による設計)
「今まで見た中で一番良い階段はどこか」という話から、その場の流れで事務所の近くにあるこの階段を見に行くことになり、
建築について語りながら体験したのを、今でもよく覚えています。

そんなご縁もあり、礒さんのInstagramで今回の内覧会の案内を拝見し、
ご連絡させていただいた上で参加させていただきました。

礒さんとお会いするのは実に10年ぶり。
わずか2週間しかいなかった学生のことなど覚えていらっしゃらないだろうと思っていましたが、
私のことを覚えていてくださり、とても嬉しく思いました。

拝見させていただいた住宅は、平屋建てのコンパクトなお住まい。
しかしその中には、密度の高い設計と丁寧な施工が詰め込まれていました。

構造の柱や梁がそのまま仕上げとなった意匠や、
開口部や建具、家具に至るまで、ほぼすべてが造作でつくられている点など、
一つひとつの要素に対して、設計者とつくり手の意思が丁寧に行き届いていることが感じられます。

それは単に「手が込んでいる」ということではなく、
空間のあり方を誠実に積み重ねていった結果としての建築であるように思いました。

今でも堀部さんの建築は好きでよく拝見していますが、
その系譜にある礒さんの建築にも、やはり通じる空気感があり、
個人的にもとても惹かれるものでした。

礒さん、この度はご案内いただき誠にありがとうございました。
今回の機会をきっかけに、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。