GW休暇 (山梨旅)

今年はGW休暇で山梨へ行ってきました


今年はちょうど現場がなく(逗子の住宅の外構工事がまだ少し残っていますが)
いつもは旅行に行っても現場から連絡が来ないかソワソワして
完全に仕事のことを忘れることが出来ないことが多いのですが、
今年はお休み前に仕事も終わらせて、しっかりと気持ちを切り替えて休みを楽しむことが出来ました。

メインの遊びはやはり山登り
今回は山梨の百名山である「瑞牆山(みずがきやま)」に登ってきました。

山梨まで行くと南アルプスや八ヶ岳など標高も高く景色も素晴らしい山が多いため
ついその辺りを選んでしまいがちで、割と近場である百名山の瑞牆山をまだ登っていなかったため
この機会に日帰り登山で行ってきました

登った日はGW後半初日だったのですが
駐車場がいっぱいになることを恐れて早めに出て朝の5:20頃にはついたのですが、
100台以上は停まれるであろう駐車場は既に満車で路肩も車で溢れていました。
日帰りで登れる百名山だけあってさすがの人気、少し侮っていました。

運良く山荘の駐車場に停めさせてもらうことが出来、無事に山行をスタートすることが出来ました。
この日は天気が抜群によく、山頂につくとまさに360°の大絶景
富士山から南アルプス・中央アルプス・八ヶ岳・北アルプス・浅間山など
見渡す限りすべての山の山頂がキレイに見えていました。


中でも富士山と南アルプスが非常にキレイで、
南アルプスは下の街から山頂まで一続きに見える景色がとても気に入りました。

また、瑞牆山の登山口へ行くまでの道中には本谷川の渓谷があり、
ここの風景も新緑も相まって非常に美しいものでした。
登山をしない人もここだけでも行く価値ありです!

今回の山梨旅はもう一つ行きたいところがありました。
それがこちらの白州蒸溜所!

最近新たな計画中の物件のお施主さんから美味しいウィスキーをプレゼントして頂き、
(イチローズモルトという秩父にある蒸留所のウィスキーです)
それがきっかけですっかりウィスキーの世界にハマってしまいまして、
今回白州の蒸留所の見学を予約しました。

この蒸留所では今ではなかなか手に入らない白州のウィスキーが有料で試飲出来るため
それを楽しみにしておりました。
結果スタンダード白州から、白州12年・白州18年など、
今ではかなりレアになってしまった年代物まで飲むことが出来、
顔を真赤にしながらも大満足な初蒸留所体験でした。(今度は山崎蒸留所に行こうかとさっそく企て中…)

ちなみにこの日初めて知ったのですが白州の販売元である「サントリー」
創業者の鳥井信治郎氏の名前からきているようで、鳥井さん→さんとりい→サントリー
というダジャレみたいな由来かと思ったら、
サンは当時売れ筋商品だった赤玉ポートワインのトレードマークである「赤玉」すなわち「サン(太陽)」と
鳥井氏の名前をかけ合わせて作られたのだそう。(有名な話でしたかね…?)
全然ウィスキーと関係ないところであーなるほどなと納得してしまいました。

今回の山梨旅の宿は「NIPPONIA 小菅 源流の村」こちらに宿泊してきました。

最近古家の改修の話などもあり(これは仕事としてはなくなってしまいましたが)
これからの時代、古民家改修であったり空き家再生の仕事はいずれどこかで出くわすであろうと思い、
そういった既存の建物を改修した宿を探してこの宿を見つけました。

この「NIPPONIA(ニッポニア)」というブランドは他にも日本全国に多くの歴史的建築物を活用し、
宿を運営するビジネスを展開しています。
面白いのが宿の運営という建物の中だけで終わるものでなく、
そのエリアのマネジメント的な部分も担っているところにあります。

今回宿泊したNIPPONIA小菅も小菅村という人口700人ほどの集落にあるのですが、
「700人の村を1つのホテルに」というコンセプトのもとに運営されています。

具体的に言うと、
宿はこの村にもともとあった旧家の邸宅や、村民の古民家として利用されていた建物を利用し、
お風呂は村の中にある温泉施設を利用してもらい、
ここで働くスタッフさんや、料理人、食品の生産者さん、村の案内やアクティビティーなど全てを
この村に住む住民が担当し、村全体が1つのホテルのように運営していくというものです。

今回は1泊のみで、この村を体験するには時間が短すぎたと感じましたが、
少し歩いただけでこの村の自然豊かで、不便もあるかもしれないけれどとても豊かな生活が
至る所に垣間見ることが出来ました。

今回宿泊したのは「崖の家」というまさに崖の淵に建つ古民家を改修した建物でした。
1棟貸しの建物で中には設備の整ったキッチンが備え付けられていて
1泊だけではありますがここで暮らすように宿泊する体験をすることが出来ました。

いつも宿選びをするときは、キレイなホテルに泊まるのも良いですが、
いわゆるライフスタイルホテルとでも言う、暮らすように泊まれるホテルが好きでよく選んでいます。
これは普段と違うキッチンやダイニング、寝室やお風呂・洗面所などを体験することによって
普段の設計の際に頭の引き出すを増やすことが出来るようにという思いがあります。
昔大学で建築を学んでいた時に建築家の先生から言われた、
体験したことのある空間からしか新しい創造をすることは出来ない、
という言葉が今でも頭の中に残っていることもあります。

今回もサイズとしてはとても小規模な建物でしたが、
小さな心地よい居場所がたくさんあり、既存の建物や周辺の環境を上手に活かした設計を見て感じることができ、
非常に良い経験となりました。


自然を見て楽しみ、登って楽しみ、飲んで楽しみ、
山梨の自然を満喫する良いリフレッシュが出来たGW休暇となりました。

この休暇で得た良いインプットを今後の設計に活かしていきたいと思います!